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原人からヒトへ


分類諸説(出典の中には、諸説のうちひとつとして挙げているものを含む)


ヒト科 - オランウータン科(全ての類人猿)と共にヒト上科となる。分子系統以前の分類。
ヒト科 - オランウータン科(大型類人猿)・テナガザル科と共にヒト上科となる[5]。分子系統以前の分類。
ヒト科 - テナガザル科・オランウータン科・ゴリラ科・チンパンジー科と共にヒト上科となる[6]。
ヒト亜科 - ゴリラ亜科・チンパンジー亜科と共にヒト科となる[7]。
ヒト亜科 - チンパンジー亜科(ゴリラを含む)と共にヒト科となる。(ヒト, (チンパンジー, ゴリラ)) という現在では否定された系統関係に基づく分類。
ヒト族 - チンパンジー族と共にヒト亜科となる[6]。
ヒト族 - チンパンジー族・ゴリラ族と共にヒト亜科となる[8]。
ヒト亜族 - チンパンジー亜族と共にヒト族となる[5][9]。
階級なし(亜族相当?) - チンパンジー属・ゴリラ属と共にヒト族となる[8]。
階級なし(亜族未満) - チンパンジー属と共にヒト亜族となる



分岐

2000万年から1600万年前[30]にヒト上科がヒト科とテナガザル科に分岐
ヒト科が1400万年前にヒト亜科とオランウータン亜科に分岐
約1000万年前にヒト亜科がヒト族とゴリラ族に分岐
約700万年前にヒト亜族とチンパンジー亜族に分岐
 チンパンジー亜族と分岐し直立二足歩行をしていたヒト亜族のうち、もっとも初期のものはサヘラントロプス・チャデンシス(700-600万年前)

ヒト亜族
アウストラロピテクス:アフリカで生まれた初期の人類であり、約400万年前 - 約200万年前
約440万 - 約390万年前にA・アナメンシスが、
約390万 - 約300万年前にアファレンシスが現れ、
約330万 - 約240万年前にアウストラロピテクス・アフリカヌスに進化した。この属からパラントロプスと、ホモ(ヒト属)最初の種ホモ・ハビリスに進化



原人

サヘラントロプス属 Sahelanthropus  :トゥーマイ猿人(最初に発見された化石標本 )。約700万年前。新生代新第三紀中新世末期の約700万年から約680万年前[1][2]のアフリカ大陸北中部(現在のサハラ砂漠の一角、中部アフリカの北部、チャド共和国北部)に生息。「ヒト族がヒト亜族[注 4]とチンパンジー亜族に分化した時点に最も近いヒト亜族」とする学説が有力

オロリン属 Orrorin  :約610万- 約580万年前  ケニアに生息

アルディピテクス属 Ardipithecus  :ラミドゥス猿人とカダッバ猿人。約580万- 約440万年前  新生代中新世末期 エチオピア

アウストラロピテクス属 Australopithecus  :旧称「華奢型アウストラロピテクス」。約540万- 約150万年前
 アフリカで生まれた初期の人類であり、約400万年前 - 約200万年前。最後期の種(アウストラロピテクス・ガルヒ)では原始的な石器(自然石等を無加工)を使っていたと考えられている。かつては猿人と呼ばれた。

ケニアントロプス・プラティオプス  :鮮新世の350万年前から320万年前ごろ。「ケニアの扁平な顔の人」の意を表し、この属は現在この一種しか見つかっていない。骨格や見つかった地域などから、後の時代の化石人類の一種であるホモ・ルドルフエンシスとの連続性が指摘されている。

パラントロプス属 Paranthropus  :旧称「頑丈型アウストラロピテクス」。約270万- 約120万年 東アフリカと南アフリカに生息  かなり長期間、初期のホモ属と同時期に生息していたが、100万年ほど前に絶滅





ヒト属(ホモ属) Homo  :約250万年前- 現世

前期旧石器時代 オルドワン(東ア)、クラクトン(イギリス)、アシューリアン文化(東ア、ヨ)
 †ホモ・ハビリス H. habilis  :ハビリス原人。  240万年前から140万年前。タンザニアのオルドヴァイ
 †ホモ・ルドルフエンシス H. rudolfensis  約190万年前。ケニアのトゥルカナ湖東岸
 †ホモ・エルガステル H. ergaster  :ホモ・エルガスターとも。 ヒト属の一種。東アフリカの初期ヒト属をホモ・エレクトスとは別種とするときの名称。
 †ホモ・エレクトス H. erectus  :ホモ・エレクトス人類、直立原人。7亜種あり[1]。 更新世に生きていたヒト科の一種である。かつてはピテカントロプス・エレクトスと呼ばれていたが、現在はホモ属(ヒト属)に含められている。
 †ホモ・アンテセッサー H. antecessor  :ホモ・アンテセッソールとも称す。スペインのアタプエルカにあるグラン・ドリナ遺跡にて。同遺跡では、ホモ・ハイデルベルゲンシスの化石も発見されており、連続性が主張されている。
 †ホモ・ハイデルベルゲンシス H. heidelbergensis  :ハイデルベルク人。ヒト属の一種。ハイデルベルク人をホモ・エレクトスとは別種とするときの名称。時期は60万年前から40万年前。
 †ホモ・ローデシエンシス H. rhodesiensis  :南北アフリカや東アフリカ。30万から12.5万年前の間に生息
 †ホモ・ケプラネンシス H. cepranensis  :ローマから89km南西のフロジノーネ県近く。化石の年代は35万年前から50万年前
 †ホモ・ゲオルギクス H. georgicus  :ドマニシ原人。ジョージアのドマニシ。現生人類へは繋がらないジャワ原人・北京原人などの東南アジアへ拡散したホモ・エレクトスの前段階に当たる種であると考えられている。約177万年前のもの


中期旧石器時代 ムスティエ(ヨ、ア、西アジア)文化など
 †ホモ・ネアンデルターレンシス H. neanderthalensis  :ネアンデルタール人類(ネアンデルタール人、ほか)。2万数千年前から約4万年前に絶滅。ヨーロッパ大陸を中心に西アジアから中央アジアにまで分布しており、旧石器時代の石器の作製技術を有し、火を積極的に使用していた。
 †ホモ・フローレシエンシス H. floresiensis  :フローレス原人。インドネシアのフローレス島。フローレス人の骨は10万~6万年前のもの、石器は19万~5万年前前後のもの
 †ホモ・ナレディ H. naledi 人類のゆりかご」として知られる南アフリカの人類化石遺跡群(南アフリカ共和国ハウテン州)の一部、スワルトクランス(英語版)の南西およそ800m(0.50mi)に位置するライジングスター洞窟(英語版)で発見。化石年代は諸説、300万年前よりは新しい、280-250万年前、100万年前より古いかどうかを知るのは困難、など。

後期旧石器時代 シャテルペロン、オーリャック、マドレーヌ文化など。主にヨーロッパ
ホモ・サピエンス H. sapiens  :現生人類およびヘルト人。約16万年前 - 現世[17]。
 クロマニョン人  :後期旧石器時代に属し、約4万 - 1万年前のものと考えられる。南フランスで発見された。骨格が頑丈で多くの点で現代人と似ている。コーカソイドの直接の祖先である可能性が高い。
180センチメートル前後の長身、頭が大きく、直顎で、頤が見られる。歯は小さく、旧人のような眼窩上隆起や額の後退は見られず、乳様突起が発達している。きわめて現代人に似ていたが、筋骨は強壮であったと思われる。現在のヨーロッパ人の祖先の一部。
 †ホモ・サピエンス・イダルトゥ H. s. idaltu  :ヘルト人。 約16万年前の更新世東アフリカに生息
 ホモ・サピエンス・サピエンス H. s. sapiens  :現生人類。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E9%80%B2%E5%8C%96



ラミダスからホモ属まで
 ラミダスの追加発見とその研究を進めている最中、400万年前より古い化石が続々と発見されていった。ラミダスと同様もしくはそれ以上に原始的であり、560万から570万年前のアルディピテクス・カダバ、 570万から600万年前のオロリン(ケニア)、600万年前より古いとされているサヘラントロプス(チャド)である。これらについては、各研究チームが調査を進めている最中であり、その全貌を論ずるのはもう少々先になる。
ラミダス、カダバ、オロリン、サヘラントロプスは、おそらく類人猿と分岐した直後の人類祖先像を示しているのであろう。現在は3属に分類されているが、果たしてそれぞれにそこまで異なっていたのか、実際には分かっていない。 共通に知られている部位には類似点も多く、同属の可能性が十分ある。今後の発見と研究が待たれる。
400万年前ごろに、ラミダスのような種からアウストラロピテクスが生じ、300万年前以後には頑丈型猿人の一群が出現する。それ以外のアウストラロピテクスはキャシャ型猿人として一括されることもあり、 そうしたものの中からホモ属が生じたと考えられている。

  ホモ属の出現と前後し、打製石器の使用が開始され、その後は脳がどんどん大きくなり、体型も現代人に近接してゆく。進化段階としては「原人」、「旧人」、「新人」に相当するものへと変遷してゆく。 実際の種もしくは亜種レベルでの進化系統模様は複雑で、その全貌の解明には、今まで以上に多くの化石の発見が必要である。ここでは「新人」へ至る道を解き明かすための、 近年エチオピアでなされた二つの重要な発見、ダカ人とヘルト人を紹介する。
ダカ人の年代は100万年前、脳容量は1000ccほど、眼窩上隆起は前方へ強く張り出し、 頭の高さは低く、いわゆる「原人」段階の人類祖先である。現在、他地域の原人と旧人段階の人類化石との比較研究が進行中であるが、CT装置を使った調査において、本館と連携した研究が推進されている。
ヘルト人の年代は16万年前、脳容量は1450ccほど、原人と比べると頭蓋冠が高く、額はドーム状に立ち上がっている。眼窩上隆起は強いものの、眉間部と側方部が分離し、現代人的である。 いわゆる「新人」段階の人類祖先である。
ヘルト人は、2003年夏にホモ・サピエンスの世界最古のほぼ完形頭骨として発表された。学名は、ホモ・サピエンス・イダルトゥ、亜種レベルで現代人などと区別した。






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